17年7月現在お気に入りマンガベスト10

17年7月現在お気に入りマンガベスト10

新川直司さよなら私のクラマー

さよならフットボール」の続編。高校女子サッカーマンガ。集団主人公制だが、最近は恩田希が主人公になってきた感が。埼玉県の弱小校・蕨青南にはコーチとしてOGで元日本女子代表のレジェンド・能見や才能豊かな1年生が入ってくる。強豪・久乃木学園との練習試合には惨敗を喫するが、更にモチベーションが上がり、高校総体埼玉予選に臨む。

女子サッカーをポジティブに爽快に描いた作品。試合実況マンガじゃないのも好感が持てる。サッカーは決して一部の主役とその他脇役から成るスポーツではない。そのことがきっちり描かれている。登場人物はどうしても多くなってしまうが。ファンレター送りました。

缶乃「あの娘にキスと白百合を」

中高大一貫女子学園・青蘭学園を舞台にした百合オムニバスシリーズ。1巻につきエピソードが1,2つずつ。エピソードごとにキスがあるのが売り。極めて清浄な空気感もよい。登場人物は皆個性的で表情豊かで書き分けが上手い。あからさまに「マリア様がみてる」の影響下にある。中心キャラは白峰あやかと黒沢ゆりね。天才肌で周囲から距離を置かれていた黒沢さんに対し。白峰さんは「あなたなんてちょっと要領のよいだけのただの人だってこと、分からせてあげるわ」と言って、それが黒沢さんの琴線に触れ、惚れられてしまう。ファンレター2回送りました。

仲谷鳰さん「やがて君になる」

百合モノ。誰かを好きになるという感情が良く分からない、主人公・侑を同じく良く分からないよくできた先輩・燈子が好きになる。決して私のことを好きにならないでね、と言いながら、隙の無いように見える燈子は侑にだけは甘えた姿を見せる。理由の無い恋愛は描きたくない、という作家による、「いつか自分自身になる」ことをテーマにした青春もの。ファンレター書きました。

大久保圭「アルテ」

ルネッサンス期のイタリア。貴族出身のアルテは当時珍しい画家を志すが、女性には高い壁だった。それでも師匠に恵まれ、ポジティブに一歩一歩前進していく。励まされたいとき、何かに迷っているときに読むべき作品。絵は抜群に上手い。時代考証も恐らくかなりしっかりしている。価値観は現代的で、時代の壁と言っても、まだ理解のあるほうだ。強い女性を描いた作品。

草川為「世界で一番悪い魔女」

魔女のいる世界。「教授」は魔女の世界の力関係をひっくり返す大発見をして、研究成果を公にするため、大陸の中心の「図書館」への登録を目指す。その途中最強の魔女・クインタに出会い、莫大な報酬でボディガードを依頼する。しかしクインタは1日3回しか魔法を使えないなどいろいろと謎があるのだった。中二病満載の冒険譚。ファンレター送りました。

博「明日ちゃんのセーラー服」

田舎の私立中学女子校。セーラー服の制服に憧れた主人公は猛勉強の末、合格するが制服はブレザーに変わっていた。しかし許可を受けセーラー服登校を決意する。キラキラした世界、というかきれいなものしかない世界観。ひたすらかわいいヒロインに萌えてくれ、という作品。決めゴマも上手い。

斉木久美子「かげきしょうじょ!!」

明らかに宝塚歌劇団がモデルの未婚女性のみの歌劇団・紅華歌劇団。その劇団員養成の他の歌劇学校の100期生。178cmで「オスカルさま」を目指す天然少女・渡辺さらさと元国民的アイドル・無表情少女の奈良田愛を中心に若き少女たちの前向きな青春を描く。緻密な取材をもとにした多少ドロドロしているが基本キラキラした夢見る青春もの。ファンレター送りました。

諫山創進撃の巨人

大ヒット作だから特に説明は不明だろう。三重の壁の囲まれた世界で人類を食べる巨人から身を守る世界。ある日壁が壊され、平和が崩れた。そして巨人と人類の死闘が始まる。連載の現時点では世界の謎が明かされ、話をたたむ段階になっている。

森薫乙嫁語り

19世紀中央アジアキルギス?農耕社会での様々な嫁に関する連作。それを外国人研究者の目を通して物語が進んでいく。時代というか文化・美術考証が圧巻だ。マンガづくりより明らかに資料調べのほうに情熱注いでいるだろう、という印象。中央アジアのリアルを描いた初めてのマンガじゃないだろうか?話づくりとしてはオーソドックスだが、各ヒロインが可愛い。

平尾アウリ推しが武道館いってくれたら死ぬ」

地下アイドルを追っかける女性オタクの話。一番人気の落ちるアイドルを推し、収入すべて貢ぎ、自らの服は高校ジャージのみという「えりぴよ」を通して、オタクの生活を面白おかしく描く。アイドル側も唯一の推しである「えりぴよ」が気になっていて、微妙に百合作品な構造になっている。そしてきっちりアイドルをかわいく描く画力、オタクもきっちりキモく描かれている。淡々と笑わせる間のとり方も上手い。